「職業訓練に行く!と決めたけど入校試験(筆記テスト・面接)があると聞いた…。訓練も受けて、ちゃんと就職もしたいし、絶対に受かりたいなぁ…。」
ケータ
さすがに絶対に受かる!って保証は出来ないけど、ある程度の「受かるためのコツ」みたいなのがあるからを紹介していくよ」
この記事は「職業訓練に行く!」と決めた人向けの記事となっています。職業訓練がどういったものか知りたい人は下記の記事を先に読んで下さい。
- 私自身が、落ちたケースと受かったケースを元に記事を作成
- 記事の内容を実践した、職業訓練校赤羽校Web設計科は合格
- 実践せずに受けた、飯田橋のパソコングラフィック科は落ちた。(赤羽校を受ける1年前)
【注意!】
職業訓練の入校に間に合わない(4月入校の場合、1月を過ぎている、10月入校の場合7月を過ぎている)、急いでスキルを身に着けて就職したい場合は、無料のプログラミングスクールで、就職相談のプロの無料カウンセリングを受けることをおすすめします。
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受かるコツは就職意思を示すだけ

職業訓練は、科目ごとに定員が定められており、受講希望者は職業訓練校が実施する筆記試験と面接に合格する必要があります。
職業訓練校も就職率改善という行政の仕事を担ってる機関で、給付金や失業保険の延長目的だけの人など、就職意思の無い人を振るい落すために試験や面接を行っています。
逆を行ってしまえば、就職意思を示すことが出来れば受かったも同然なので、その方法を解説していきます。
入校までの流れ
- ハローワークで説明を聞く
- 事前見学会(※重要)
- ハローワークで申し込み
- 筆記テスト
- 面接(※重要)
- 合格!入校!
職業訓練校に通うまでの大まかな流れとなります。ポイントごとに受かる要点みたいなのを説明していきます。
ハローワークで説明を聞く
ここは、ハローワークで職業訓練についての詳しい説明を聞く事が出来ます。カリキュラムや事前見学会について、失業保険についての内容となっています。
また、ハローワークが職業訓練側にどういった人物が入校を希望しているかを伝えています。普段から職員に横暴な態度ややる気の低い姿勢をとっていた場合は、伝わる可能性がありますので注意しましょう。
事前見学会は必ず参加しよう
事前見学会が行われる理由【半分は選考】
1年コース・半年コースの職業訓練の場合、ほとんどの科目において事前見学会が行われます。
この事前見学会ですが、受講希望者が思い描いている訓練内容と、実際の訓練内容に違いが無いかを確認するために行われています。
例として「Webサイトを作る訓練だと思ったらポスターを作る訓練だった…」など、学校側と生徒によって相違が無いように行われています。
学校側としても「訓練の内容が思っていたのと違うから辞める!」という生徒を出さないためにも開催しています。
だから、生徒が本当に望んでいる訓練なのか確認の意味も込めて見学会を開催してるんだ。
不参加の場合、人気科目は落ちます
この事前見学会、参加してもいいし参加しなくてもいい、任意性ですが
「必ず行きましょう!!」
受かるためのポイントと言っても良いほどです。
面接の時に、ほぼ100%「事前見学会には参加しましたか?」と質問が飛んできます。
変な話ですが、事前見学会なのにすでに面接の対策が始まっており、質問に「はい」と答えるためにも事前見学会への参加は必須という状態となっています。
事前見学会に参加せず「いいえ」と答えると、「カリキュラムを理解してないのではないか?思い描いている訓練が出来ずやめてしまうのでは?」と面接官に思い込まれ、マイナスの評価となります。
面接は相対評価で、事前見学に「参加した人>>>参加してない人」となるため、Web系などの人気コースを受けようと考えている場合は、必ず参加しましょう。
職業訓練校に落ちる人の共通点、それは「事前見学に参加していない人」です。
1倍を超える人気科目は、この「行った・行ってない」で足切りされる可能性が十分にあるから、事前見学会参加は必須だよ。
2校、3校見学するとアピールポイントに
東京都のような大都市圏に限られますが、職業訓練校はいくつもあり、見学会も訓練校の数だけ開かれています。
科目についても、IT系一つにしても、Web制作、プログラミング、ネットワーク、サーバー関連など様々なあります。
自分の就きたい職業に関係があるかどうか確認をするためにも複数の科目を見学するのはおすすめです。
また、面接時に「複数の訓練校を見学した上で、この科目に決めました」は、カリキュラムを理解しているという点をアピールでき、これが結構な好印象になります。
日程や時間が空いているのであれば、可能な限り複数見学しましょう。
なかなか、複数校見学する人はいないから、ライバルたちより頭一つ飛びぬける意味でも複数校見学はおすすめだよ。
【実体験】事前見学会に参加しなかったら落ちた話
私は赤羽校のWeb設計科に入校する1年前に、飯田橋校のパソコングラフィック科に入校を希望し面接を受けました。
事前見学会にも参加せず、パソコングラフィック科というくらいだから、Webデザインするのだろうと思い、「Webデザインを学んでいきたい」と面接でアピールしたところ、見事落ちました。
落ちた理由は簡単な話で、飯田橋のパソコングラフィック科はWebデザインの授業行っておらず、チラシなどの紙媒体のデザインをパソコンで行おう!という科目でした。
「ホームページをデザインする」という私の思い込みと、学校側の「あくまでパソコンはデザインのツール、紙媒体(DTP)が主」のギャップが大きなマイナス評価が落ちる理由となりました。
1年後…この苦い経験を踏まえ、飯田橋校と赤羽校の2校を見学、両校のカリキュラムをちゃんと理解し、面接でも「比較検討した上で決めましたアピール」で見事赤羽校に合格することが出来ました。
繰り返しとなりますが、カリキュラムの理解と面接でのアピールのために事前見学会には必ず参加しましょう!
筆記試験はそこそこでOK
この筆記試験ですが、内容は国語と数学の2科目で、国語は漢字の読み書き、数学は計算問題となります。
一般的な計算や読み書きができ、点数も低すぎなければ特に問題は無いので、筆記試験はそこそこ出来ればOKです。
理由としては、筆記試験よりも面接の方が遥かに重要で、重要度は「面接>>>>>>筆記試験」くらいの差があります。
職業訓練校のホームページに過去門が公開されていますので、筆記試験対策としては、過去問をある程度解ければ問題無いです。参考リンクも記述しておきます。
ただ、倍率が2倍~3倍にもなる人気科目の場合は、面接の評価が同着という可能性もあるかも知れないので、力を入れた方が無難だね。
受かる面接対策【ほぼここが全て】
職業訓練の面接対策ですが、面接官が見てるのは2点だけです。
- 途中でやめないか
- 就職してくれるか
途中でやめないか・就職してくれるか
職業訓練校も慈善活動では無いため途中で訓練生が辞めたり、または就職できなかったりすると、国からの評価がマイナスになり、あまりに酷いと規模の縮小や予算を削減されるため、途中でやめないか・就職してくれるかを重点的に見てきます。
言ってしまえば「途中で辞めずにちゃんと就職もします!」とアピールできればほぼ受かったと言っても良いでしょう。
※ここで言う、途中で辞めるというのは就職以外の理由で職業訓練校を辞めることを指します。
在学中に内定が決まり職業訓練校を辞めた場合は、卒業として扱われます。
面接で聞かれることと対策
面接は概ね下記のような質問をされます。
- 自己紹介・これまでの職歴(学歴)・前職を辞めた理由
- 入校したい理由
- 事前見学会には参加したか
自己紹介・これまでの職歴・前職を辞めた理由の対策
自己紹介・職歴・学歴はそのまま話す形で問題ありません。途中リラックスを促すような世間話をすることもあるかも知れませんが、ありのままに話す形で大丈夫です。
前職を辞めた理由については、辞めざる得ない状況だったと説明できれば、よほど変な回答をしない限りは問題ありません。
「長時間労働で体を壊しかけた」「上司とうまくいかず、パワハラのような扱いを受けていた」など、思い当たった悩みを話しましょう。
一つ注意点としては「職業訓練に通いたかったから会社を辞めた」というのはNGです。
就業者数を増やすという職業訓練校の目的が、就業者数を減らしてしまうという本末転倒な事態が起きてしまいますので、職業訓練に通うために会社を辞めたという理由は避けましょう。
職業訓練に通いたくて会社を辞めた場合は、あくまでも「会社を続けられる理由が無かった」→「次に就きたい職業にはスキルが必要」→「職業訓練の募集があったので応募しました」という流れにしましょう。
(※働くのがめんどくさかった、給付金がほしかったなどの逸脱した理由もNGです)
入校したい理由の対策
対策としては、以下を意識して話しましょう。
- その科目に入校したい理由を明確に
- 自分のバックグラウンドと入校したい理由の紐づけがされているとプラス
- すでに行動しているアピールが出来れば最高
その科目に入校したい理由を明確に
例えばですが、この質問に対する答えが「なんとなく」「給付金がもらえるから」などだと、一発アウトとなります。
また、〇〇の科目は「就職率がいいから」「将来性があるから」だと、「就職率がよく将来性がある科目ならどこでもいいのか」となってしまうのでおすすめできません。
回答の例は:「自分自身の就きたい職業が〇〇の科目の職業訓練を受けることで就職可能だから」と説明がするのが良いでしょう。
この回答の後はほぼ必ず、なぜ〇〇の仕事に就きたいのか?と質問が飛んできますが、その理由が自分のバックグラウンド(経歴や経験など)と紐づけされていると説得力が増し、評価がプラスになります。
自分のバックグラウンドと入校したい理由が紐づけされているとプラス
例えばWeb制作系の科目であれば、前職でブログの更新やホームページの文字の更新を行っている内に、Web制作に興味が沸いて仕事にしたいと思ったなどです。
説明の順番としては「過去に何かがあり興味沸いた」「〇〇の仕事につきたい」「そのためにこの職業訓練に通いたいです」と説明できれば、面接官も理由や筋が通っていると感じ、納得しやすくなります。
すでに行動しているアピールが出来れば最高です。
訓練の科目に関係のある事を、すでに独学で始めているアピールはかなり強いです。
上記の例では「Web制作に興味が沸いて仕事にしたいと思いました」の後に、すでに独学でhtmlの勉強を初めていますが、〇〇の箇所が難しく感じ、訓練校で専門的に学べるならどんどん学び、〇〇が出来るようになり、そして就職へ繋げたいです。とアピールできれば、自発的に勉強ができ、就職の意識も高いと高評価を得ることが出来ます。
また、面接官は職業訓練校の先生が担当していることが多いです。
そのような中、「この人はちゃんと自分自身でも勉強してくれるんだな、授業についてきてくれるんだな」と思われることで評価が高くなります。
その後、「本気で職にしたいので勉強してるんですけど、難しい部分もあるので職業訓練に通い就職出来るレベルになりたいです」とアピールできれば一貫性があっていい感じだよ
事前見学には参加したか
この質問は、受ける科目と目指してる職業にちゃんと繋がりがあるかを見るための質問となります。
答え方としては、事前見学に参加した事を伝え「目指すべき職業に〇〇の科目は必要だと思いましたので、入校を希望しました」と答えられれば問題は無いでしょう。
複数の事前見学会に参加したのであれば「〇〇校と〇〇校の事前見学会にも参加しましたが、就きたい職業に関連するのは、こちら科目でした」とアピールできれば、ちゃんと比較検討した上で入校を希望しているとアピールでき、評価は高くなります。
ただ、就職したい職業と受ける科目のカリキュラムに違いがあった場合は、アウトだと思うので気をつけて下さい
その他、面接で見られること・聞かれること
協調性がある人物像を判断するために、「幅広い年齢層の人たちとうまくやっていけるか?」という質問もあると思いますが、こちらはもちろん「はい!」と答えればOKです。
理由付けがあると説得力も増しますので用意しましょう。
例:「過去に清掃のボランティアで、下は8歳、上は72歳までの方とコミュニケーションを取り仲良くなりましたので問題ございません!」など
受かるコツまとめ
- 事前見学会には必ず参加(可能であれば2校)
- 筆記試験は過去問を解けばOK
- 面接は「就きたい職業にこの訓練が必要なんです」アピール
- 前職を辞めた理由は、辞めざる得ない理由を説明
- 複数の訓練校を見学した上で決めましたアピール
- すでに行動(勉強)してるアピール
- 就活は使えるものは使って全力で行いますアピール
上記を実践することで、ほぼ受かるとは思いますが、職業訓練は定員制なので、結局は応募者同士の相対評価と争いになるのは避けられません。
また、自分ではどうしようもない不可抗力な部分も合否に関わってきます。
- 会社都合退職者>自己都合退職者
- コースによる年齢の指標
(35歳以下が受かりやすい、年齢が高いほど受かりやすいなど、コースによって様々)
ただ、ライバルがいる中でも、これらを実践することで受かるレベルの上位層まで食い込めると思いますので、職業訓練校は絶対に受かるぞ!という方は実践してみて下さい。
時期が悪い・入校申し込み期日が過ぎていた場合
職業訓練校の入校申し込み期限は、概ね入校時期の3か月前となっています。
(4月入校の場合は1月に申し込み、10月の場合は7月中に申し込みが必要)
もし、時期の関係で職業訓練校に申し込めなかった場合は、無料のプログラミングスクールを検討することをおすすめします。
理由としては、受講料無料のプログラミングスクールがあり経済的負担が少ないこと、就職のサポートが手厚いこと、また私は今現在もWeb関連の仕事に携わっておりますが、この仕事を選んで本当に良かったと心から思っていること。
以上の理由から、私は職に困っている人がいたら、Web関連、またはプログラミング関連の職・スクールをおすすめしております。
職に関して悩むのは、一人では辛いですから、下記のリンクからプロの相談員に一度、相談することをおすすめします。