「Webディレクターに必要なスキルってどんなものがあるんだろう?幅広いスキルが必要って聞くけど、どんなスキルがあるのかな?」
ケータ
今回はWebディレクターに必要なスキルを紹介します。
「最低限これだけあればWebディレクターになれるスキル」「習得すれば年収が上がるスキル」「スキルとスキルを掛け合わせることで年収が上がる」と言ったことを解説していきます。
この記事を読む事で、
- Webディレクターに最低限必要なスキル
- 持っていると年収アップに繋がるスキル
- スキルを掛け合わせて年収を上げる方法
と、言ったことがわかるようになります。
Contents
Webディレクターの必須スキルは3つだけ
必須スキルと言うのは、Webディレクターとして、最低限必要なスキルを指します。
- コミュニケーションスキル
- リーダースキル
- マネジメントスキル
この3つのスキルを持っていれば、Webディレクターとして最低限の業務はこなせるようになります。
コミュニケーションスキル
Webディレクターのコアスキルと言っても過言ではありません。
コミュニケーションスキルは、他者と円滑に意思疎通を行い、信頼関係を築く能力です。
わかりやすく物事を伝える、聞き上手、相手望むことをうまく汲み取れる、的確な質問ができる、不快に思われない、好感を与える事ができる、といったことをさします。
Webディレクターはクライアントや制作チームと、人と人との調整役となりますので、コミュニケーションは必須スキルとなります。
リーダーシップ
リーダーシップとは、リーダーとしての資質、誰かを指導したり導いたりする資質を指します。
端的に言うと「指導力・統率力」と言ったものです。
Webディレクターは課題解決という「目標」を掲げ、それらを「達成」するために、チームを導くリーダーシップが必要となります。
マネジメントスキル
マネジメントは「管理」という意味を持ち、Webディレクターのマネジメントは、チームの管理やサポートを指します。
その一つとして、スケジュール管理能力が挙げられます。
スケジュール管理
クライアントから受けた依頼を細分化し、「いつに、どこまでに、なにを」といった形でスケジュールを立てます。
スケジュールに無理が生じないように立てることや、もしスケジュールに無理が生じてしまった場合に解決するのもWebディレクターの仕事となります。
最低限、この3つが出来ればWebディレクターとしてOK
こういう事を言うと、ベテランWebディレクターに怒られてしまいますが、上記の3つがあればWebディレクターになれます。
スケジュール管理のみ、ちょっとしたツールを使いますが、1日で覚える事は可能で、未経験で入社した場合は、上司や先輩から使い方を教わります。
もし、未経験としてWebディレクターになりたくて、スキルを調べていた場合は、とりあえず3つスキルがあれば、Webディレクターになれますので、先ずは就職して現場に飛び込みましょう。
残りのことは、無くても何とかなり、現場で勉強しながら学んだ方が成長も早いです。
未経験として、Webディレクターのなり方としては、こちらの記事を参考にして下さい
Webディレクターのスキルと市場価値について
Webディレクターの市場価値は、
「3つの最低限のスキル」×「強みになるスキル(の実績)」と言った考え方となります。
この「強みになるスキル」があれば、あるほどWebディレクターの市場価値が上がります。
「Webディレクターに必要なスキルはこんなに多い!!」とズラーっと、上げてるサイトがありますが、必要なスキル自体は決して多く無く、最初の3つのスキルがあればOKです。
ぶっちゃけ、これから紹介するスキルを完全に網羅してるWebディレクターは、ほとんどいませんし、現場によっては必須なスキルであったり、逆に全く使わないということもありますので、これから紹介するスキルは「持っていると強くなれる!」くらいの認識でOKです。
Webディレクターとして強みになるスキル
- マーケティングスキル
- 課題抽出スキル・分析スキル
- 課題解決スキル・提案スキル
- ライティングスキル
- デザインの知識
- フロントエンド知識
- バックエンドの知識
- その他の知識(各種メディア・コンテンツ・デバイスに関する知識など)
マーケティングスキル
マーケティングとは、簡単に言うと「顧客が本当に必要なものを売れるようにすること」です。厳密な定義はややこしいのでwikiを見て頂けたらと思います。
マーケティングスキルを持っていると、顧客に対しての有利なデザインや、どこでどのよにアプローチすれば商品が売れやすいか、などがわかるようになってきます。
課題抽出スキル・分析スキル
課題抽出スキル・分析スキルは「何が問題なのか」を発見するスキルとなります。
顧客の中には、自分自身のWebサイトの問題が何なのかわからず、相談してくる人もいます。
問題自体も、サイト単位で問題なのか、ページ単位で問題なのか、集客導線が問題なのか、プロモーションや広告の出し方が問題なのか、と多岐に渡ります。
課題を発見・抽出し、何が問題なのかを定義するまでのスキルとなります。
各種アクセス解析ツールのスキル
・グーグルアナリティクス
・サーチコンソール
・ヒートマップツール
などの、Webサイトを解析するツールはたくさんあります。
こういったツールの知識を持っていると課題を発見しやすくなり、強みとなります。
課題解決スキル・営業スキル
先ほど、課題抽出スキルで定義した、課題を解決するスキルとなります。
解決する方法は、それこそ課題に応じて様々で、コンテンツ作る、新規施策を行う、新しくWebサイトを作るなど、Webディレクターがこれまで培った経験で、課題に対して最適な解決策を提示します。
集客が問題であれば、SEOやSNS流入の強化、ブランディングを強化したいのであれば、ブランディングサイトを構築、追客が弱いのであれば定期購入やリピート施策を提案するなど、課題に応じた最適案を提案します。
営業のスキル
課題解決の方法を提案したところで、クライアントに承認してもらわなければ意味がありません。
施策を行う際は、かならず費用が掛かります。
そういった費用の交渉などは、営業の経験があると有利になります。
ライティングスキル
Webサイトの文言や商品の説明などを書く時に必要となります。
専門のライターに依頼することもありますが、予算が無くて依頼できない場合などはWebディレクターがライティングも行います。
商品を売るために特化したセールスライティングや、ターゲットユーザーのブランド感に合ったライティングなどができると、重宝されます。
デザインの知識
一般的なデザインの知識(カラーやフォントで与える印象など)を知っていると、クライアントやデザイナーとの意思疎通が早くなります。
また、Webサイトの構成やワイヤーフレームを作る際役にも立ちます。
UI/UXのデザイン
顧客にとっての使いやすさや、体験をデザインするUI/UXの知識があると、こちらも重宝されます。
フロントエンド知識
フロントエンドとは「ユーザーから見えている部分」を指します。
わかりやすく言えば、ホームページを作ることやシステムの見た目を整えることを指します。
フロントエンドの知識があると、ホームページの制作の工数管理や、ちょっとした修正を自分で行えるなど、こちらも重宝されます。
バックエンドの知識
こちらはフロントとは逆で「ユーザーから見えてない部分」を指します。
主にシステム面を指し、ECサイトのシステムや予約サイトのシステムなど、ユーザーからは見えていないが、その裏では在庫の同期や予約が可能か不可能か判定しているなどを行っています。
少しわかりづらいかも知れませんが、バックエンドと言われた場合、システムやプログラミングのことを指していると思えばOKです。
バックエンドの知識を知っていると、こちらもシステム管理の工数管理や、ちょっとした修正、エンジニアとの意思疎通がやりやすくなるなどのメリットがあります。
その他の知識(各種メディア・広告・コンテンツに関する知識など)
その他、Webディレクターとして、持っていると役に立つ知識をザッと上げます。
・SEO
・EFO
・アフィリエイト広告
・リスティング広告
・SNS
・動画コンテンツ
・ブログ
・ランディングページ
・コーポレートサイト
・ブランドサイト
・ペイドメディア
SEO
SEOはサーチエンジンオプティマイゼーションの略で、Googleなどの検索エンジンで上位をとるための知識となります。
検索エンジンで上位を取ると、訪問客が多くなり、集客に繋がり重宝されます。
EFO
EFOは、エントリーフォームオプティマイゼーションの略で、お問い合わせフォームや、ECサイトの購入までのフォームを最低化することを指します。
使いづらいフォームや、購入しづらいECサイトは、ユーザーの離脱にダイレクトに繋がりますので、ユーザーが使いやすいフォーム、購入しやすいフォームの知識を持っていると、重宝されます。
広告の知識
運用ディレクターの場合は、広告に携わることもありますので、出稿経験やどういった文言がユーザーに響きやすいなどを知っていると、役に立ちます。
広告指標や費用対効果などを、ドキュメントに落とし込めるとクライアントを説得する際などに役に立ちます。
各種メディアの役割
SNS・ブログ・Youtube・コーポレートサイトなど、どのサイトがどのような影響を与えるかといった知識となります。いわゆるトリプルメディアの考え方です。
この知識を知っていると、どういった課題が浮かび上がったとき、どのようなメディアを使えば解決できるかを提案できるため、身に付けておいて損の無い知識です。
持っていると年収が上がるスキルはどれか
上記のスキルで「持っていると年収上がるスキルはどれか」と言われると、全部となります。
正確には、アサインされる現場で「自分の得意なスキル×Webディレクション」が、存分に活かせる環境の場合に年収アップに繋がりやすいです。。
他に例を出しますと、
- Webディレクション×マーケティング
- Webディレクション×フロントエンド
- Webディレクション×SEO×SNS×動画コンテンツ
と言った感じで、スキルを掛け合わせると市場価値の高いWebディレクターとなり、それに伴い年収も上がっていきます。
「Webディレクション×マーケティング」のスキルを持った、EC運用ディレクターは、マーケティングを駆使して、どういったものが売れるか、売れるWeb施策は何なのかと言う事が提案出来ます。
「Webディレクション×フロントエンド」のスキルがあれば、コーダーやデザイナーの仕事内容に理解があり、工数管理もしやすいです。またちょっとした修正や、最悪コーダーやデザイナーがバックレたとしても、最後の砦としてWebディレクター自身が制作を行う事ができます。
「Webディレクション×SEO×SNS×動画コンテンツ」の知識を持っていると、もはや集客のプロですので、どの企業からも引く手数多でしょう。
Webディレクターのスキルまとめ
- Webディレクターの必須スキルは3つだけ
- Webディレクターの市場価値は「Webディレクション」×「得意なこと」
- 掛け合わせるスキルを増やし、市場価値(年収)を上げよう
Webディレクターのスキルは、アサインする現場や世間の需要によっても、求められるスキル、年収が上がる、単価が上がるスキルは変わってきます。
今後の予想となりますが、動画コンテンツの知識や、機械学習・AIを関連でディレクションや取りまとめを行える人材価値の高騰が予想されます。
AIは勉強が大変ですが、動画コンテンツの知識はYoutubeで自分で投稿するなどで試せることが出来ますので、今のうちにノウハウを身に付けてはどうでしょうか。
また、年収に関しては「Webディレクターが年収を上げる方法」として、別に記事を書いていますので、よろしければぜひご覧下さい。
次回は、こういったスキルをどうやって身に付け、どうやって年収アップに続けていくかを解説したいと思います。では!